美容室で髪を切った次の日の学校や家庭や職場。
何かにつけて色々言いたがる人がいたりします。
ある一人のお客サンとカウンセリングをしていた時、『このコ、自分の意見じゃないな。』と思うことがありました。よくよく聞いてみると、
『Aサンにそう言われた。』
『Bサンに伸ばさない方がイイよ。』
『Cサンにショートはもてないよ。』
『お母さんに垢抜けなさい!』
と、そのコは言います。
で、更によく聞いてみると、
『その人たちはいつも黒髪でロングで、あまり美容室にはいかなくて、、。』
で、そのコ自身はショートです。そしてやりたいスタイルが決まっているけど、何となくウヤムヤな感じ。
ボク自身はそのコ自身の中にある、何らかの葛藤を感じていました。
つまり、周りにいろいろ言われてしまい、やりたいことをストレートに言えず、周りの意見を聞きすぎているということです。ボクはこう言いました。
『そういう人の意見を聞いて、それに合わせていたら、アナタの個性がなくなる。自分がやりたいことをしましょう。ボクはそれは違うと思う。ボクと一緒に決めましょう。信じてくれさえすれば、お任せしてくれるなら、中途ハンパなスタイルにはしないし、周りに何と言わせないくらい似合わせる!』
そうなんです。お客サンに細部の細部・切り方・部分的な箇所まで指示されたら、美容師側の力は十分に発揮されません。それはこういうコトです。
『Aサンに、アイメイクはこんな感じ、Bサンには、チークはこの色で、Cサンには、リップはこの色で、お母さんには、ファンデーションはこの色で、、、。』
と言われているのと同じです。
それをまとめることなど不可能です。彼女を混乱させるほど、周りのいらない意見が邪魔をしているのです。1対1で向き合わなければ、イイ髪形はできません。なぜなら、その髪の毛はその人のモノだからです。髪の毛は他人のモノではありません。
そのコが優柔不断なのではなく、自分はチャレンジしないのに、他人にどうこう言う、周りのいらない意見が、そのコのチャレンジを邪魔するのです☆